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★ リターンロスブリッジの製作 ★
● リターンロスブリッジ62NF50ついて
周波数範囲:10MHz〜1000MHz
コネクタ:N
メーカー:WILTRON
アドバンテストのネットワークアナライザTR4172が手元にありましたので、インピーダンスの測定をしたくて購入しました。
上位の60NF50は中古でも5万円程度の値段がついていたりします。
周波数は半分ですが、1000MHz以上はめったに使わないのでこれで良しとしました。それでも結構なお値段でした。
これがあれば、回路やアンテナなど一目でインピーダンスを測定できるので非常に重宝します。
アンテナは共振周波数など一目でわかります。
● リターンロスブリッジ製作ついて
希望周波数範囲:10MHz〜1000MHz
コネクタ:N
62NF50は原器として使い、自分でも作ってみる事にしました。
検索しますと、62BF50や60NF50の分解された画像を見つける事ができます。
ケースですが40mm x 30mm x 70mmのアルミの角棒です。
工作機械はドリルしかもっていませんので、Nコネクタを取り付けるところにボール盤で16mmの穴を写真の左右と上下から貫通させます。
右の写真の穴は配線用です。
貫通させた16mmの穴が50Ωに近くなるように、Nコネクタの芯線側に銅パイプを被せています。
写真の上のNコネクタの芯線側に50Ωの抵抗を2個とりつけています、普通の1/6W 100Ω抵抗をテスターで選別して2本並列にしています。
チップ型は周波数特性は良いでしょうが、空中配線で割れますので今回は普通の抵抗です。
肝心のトランスですが、写真では60NF50はトロイダルコアが2個、62BF50はトロイダルコアが3個見えます。
線材は細いセミリジットケーブルを巻いてあります。このページは非常に参考になります。
手元にあるコアを色々試しましたが、フェライトビーズ系の抵抗を持つタイプのコアは使えませんでした。
もともと異常発振などの対策用のコア材は等価回路がコイルと抵抗の直列で表されています。
テレビのバラン系のコアが良い成績を示しました。透磁率が100程度のコアです。
透磁率があまり小さいと周波数の下限でインダクタンスが不足します。
逆に透磁率が大きすぎると周波数の上でロスが発生して良くありません。
HFの広帯域アンプのコアが透磁率が1000程度です。透磁率が高くて高い周波数まで使えるコアが理想です。
インダクタンスが少ないと周波数の下限が良く無く、巻き過ぎると上の周波数がだめになります。
今のところ直径が9mm厚み6mmのトロイダルコアが2個に0.6mmのツイスト線を5回づつ巻きました。
小さいコアに巻けそうな細いセミリジットケーブルはなかなか無いようです。
62NF50は500MHzで40dB、1000MHzで30dBとなっています。
1000MHzのところでは終端器のコネクタの締め具合でも変ります。
オープン・ショート・終端用の原器は高価で持ち合わせていませんのでもっと良い値なのかもしれません。
今のところ周波数範囲は15MHz〜600MHzくらいの感じです。まだまだですね・・・・
トロイダルコアの傾き具合でも上限周波数のリターンロスの具合がコロコロ変わります。
なかなか奥深いものがあります。
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