トランジスタ

FET

汎用IC

高周波IC

デジタルIC

ダイオード

コンデンサ

コイル

その他の部品

水晶

Quick Silver

MDD

Macpro

御注文方法

YAMAHA AR-2500ギターアンプの修理

全く音が出ないジャンク品のAR-2500を入手しました。意外と簡単な故障でした。
エンクロージャーが後面開放ではなく、パスレフになっています。

修理
回路図をネットで探しましたが、YAMAHAのF50-112の時と同様に見つける事ができませでした。
基板を写真に撮り回路図を書き起こし修理しました。
AR-2500の回路図のことでお困りの方がおられましたら
こちらから御連絡下さい。

1. スピーカのボイスコイルが焼けていました。
2. メインアンプ抵抗が2個焼けていました。

スピーカの故障について
25cmの8オーム FST 25603 NOM:30W MAX:50Wと捺印があります、台湾のメーカーの物のようです。
YAMAHAの製品はJAXXXXの
スピーカがついていますがこのモデルは違っていました。残念!!
抵抗をテスターではかると2オーム程度で中途半端に焼けていました。

スピーカ

焼けたボイスコイル


スピーカの分解方法は接着剤をラッカーシンナーで溶かしながら、コーン紙をフレームから少しづつ剥がしていきます。
次に同様にダンパー部分も慎重に剥がしていきます。
ボイスコイルのワイヤーも端子から外しておきます。
これでコーン紙をフレームから取り外すことができます。

ボイスコイルのワイヤーが細いです、ノギスではかると0.1mm程度でした。
この線に2Aも流すの・・・
書籍での情報ですが音圧レベル92dBのスピーカのエネルギー変換効率は1%位らしいです。
ほとんどが熱になっていると思われます。
オーディオ用とは違いギター用は歪ませた状態で使うこともありますので、過酷な状態にさらされます。

また、ボイスコイルを少し太めワイヤーで巻き直そうかと思いましたが、ポールピースがセンターから微妙にずれています。
製造時からずれていたようです。ギャップが均等ではなく、巻き直しは今のところ検討中です。
ボビンも黒ずんでいるし・・・
JBLなんかですと気合い入るんですけどね・・・・・(笑)

追記
このままにしていても粗大ゴミ状態ですので、細いのは承知の上で0.1mmワイヤーを巻いてみました。
0.1mmワイヤーは7mm角のIFTとかに巻く細い線です。
コイルのボビンの内径が単二電池と同じでしたので、電池を差し込み電池を取っ手代わりにしたら多少巻きやすくなりました。

ワイヤーが細いので巻いてもパラパラとほとけます(汗)
瞬間接着剤で少しずつ固定しながら巻きしました。
コイルを巻くのは得意の方ですが、0.1mmワイヤーを綺麗に密着巻きするのは至難のわざで、
引っ張りすぎるとすく切れてしまいます。とりあえず2重巻きにしました。
テスターで抵抗を測りますと6.7オームになりこれで良しとしました。

コーン部分をフレームに差し込み、ダンパー部とエッジ部接着し2時間ほどで作業は終了ました。

さて音出しですが目立った歪みも感じられず、スピーカの修理は無事終了しました。
スピーカは飛んだら捨てると思っていたのですが、構造が単純なので修理可能なんだなと改めて思いました。
しかしさて気になる耐入力はどの位なのでしょうか・・・・・

メインアンプ回路図
スピーカがショートした為からかR47とR49が焼損、トランジスタは幸いなことに全部生きていました。

プリアンプ回路図
プリアンプ部分はゲインとボリュームが面白い回路になっています。
トーンの回路はフェンダータイプの回路です、プレゼンスも面白い回路になっています。
ディストーション用のクリップピングでダイオードがいつも入ったままになっています。これは要改造なポイントです。
ケミコンもJAMICON製のものがついています、液もれしそうなので全て日ケミ製に交換しました。

回路図

最後に回路図については実機から書き起こしたものです誤記があるかもしれません、自己責任でお使いください。
またYAMAHAさんにはくれぐれも問い合わせしないで下さい。
もし壊れて困っている方がありましたら
こちらから御連絡下さい。


▲トップページへ
Copyright (C) 2024 Radio house All Rights Reserved.
【掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載等を禁じます。】